給食の定番「バンサンスー」って何?クイズで盛り上げる食育放送
本記事は、学校教育における食育の優良事例を紹介することを目的としており、関係者のプライバシーに配慮して掲載しています。
給食の献立でよく見かける「バンサンスー」。 甘酸っぱくて美味しいけれど、子供たちから「先生、バンサンスーってどういう意味?」と聞かれて、ドキッとしたことはありませんか?ちなみに筆者は中国に三年間在住していたことがあり、本場の中国料理にとてもなじませていただきました。
今回は、兵庫県T市立F小学校で行われた、「言葉の由来」をクイズ形式で解き明かす素晴らしい放送事例をご紹介します。 「和える(あえる)」という言葉の読みを活かしたユーモアや、ハルサメの国際事情まで盛り込んだ、全校生が聞き入る構成になっています。
(※児童のプライバシーに配慮し、氏名はイニシャルに書き換えています)
放送原稿:二学期 第2話「バンサンスーの謎を解け!」
メンバー:Yさん(6年生)、Yさん(5年生)、Zさん(5年生)
Yさん(6年): みなさんこんにちは!六年生給食委員のYです。 Yさん(5年): 五年生給食委員、Yです。 Zさん: 同じく五年生、Zです。 全員: 二学期も元気によろしくお願いします!
Yさん(6年): Yちゃん、今日の献立紹介をお願いします。 Yさん(5年): はい!今日のメニューは、コウノトリ米ごはん、牛乳、ホキのチリソース、バンサンスー、そして冬がんのスープです。今日の話題は……ズバリ「バンサンスー」です!
Zさん: Yちゃん、バンサンスーって前にも出たことがありましたよね? Yさん(5年): そうなんです。5月にも登場しました。 Yさん(6年): たしか中華料理ですよね。でも、名前の意味まで知っている人は少ないかもしれません。
Zさん: じゃあ、僕からバシッと説明します!バンサンスーは中国語で、まず「バン」とは「あえる」という意味です。 Yさん(6年): え?Zくん、誰に「あえる(会える)」んですか? Yさん(5年): そうそう、Zくん、二学期に会いたい人でもいるの?(笑) Zさん: 違います!そっちの「会える」じゃなくて、混ぜ合わせるという意味の「和える(あえる)」です! 二人: なるほど~!
Yさん(5年): じゃあ、バンサンスーの「サン」は? Zさん: はい、これは数字の「三」です。三つの食材を混ぜ合わせる、という意味があるんですよ。 Yさん(6年): ということは、最後の「スー」が分かれば謎が解けますね。
Zさん: はい!ここで全校のみなさんに「バンサンスークイズ」です!(ジャン♪) 「バン」は和える、「サン」は三。では、「スー」はどういう意味でしょう?
「食べるとすーっとするから、スー」
「中国語で『細くきざむ』という意味」
「すっぱい(酢)という意味」
(……ドラムロール代わりのポクポク音……)
Zさん: 正解は……2番の「細くきざむ」です! Yさん(5年): だって給食のバンサンスーに入っているキュウリもキャベツもニンジンも、みんな細いですもんね。 Yさん(6年): ハルサメも細いですね。みなさん、正解しましたか?
Zさん: ちなみに、このハルサメ。実は国によって原料が違うって知ってました? Yさん(5年): 日本ではジャガイモが多いですよね。 Zさん: そう。でも韓国ではサツマイモ、もともとの中国では「緑豆(りょくとう)」という豆を使うのが主流なんです。 Yさん(6年): ハルサメ一つとっても、世界に繋がっているんですね。
(中略:夏休みの思い出トーク)
Zさん: まだまだ暑い日がありますが、バンサンスーにはお酢が入っているので、さっぱりして元気が出ますよ!それでは、おいしく食べて! Yさん(5年): 楽しく食べて! Yさん(6年): 食べた後は…… 全員: 奥の歯がつるつるになるまで、ていねいに磨きましょう。また明日!
先生方へのヒント:ここが「食育」のポイント!
この原稿には、教室での指導に活かせる3つのポイントがあります。
言葉の分解: 料理名を漢字の意味(拌三糸)で分解することで、子供たちの記憶に定着しやすくなります。
「和える」と「会える」のユーモア: 低学年の子でも「えっ?」と耳を傾けるきっかけを作っています。
異文化理解: ハルサメの原料の違いから、近隣諸国の食文化に触れるきっかけを作っています。
「ただ食べる」から「意味を知って食べる」へ。 放送委員会の活動が、クラスの食育を支える大きな力になります。ぜひ、あなたの学校でもアレンジして使ってみてください!


